アビスメモ〜完全同位体※ネタバレ注意!

<大爆発(ビックバン)>
完全同位体の被験者(オリジナル)に発症するもの。
同じ存在であるレプリカの情報を回収するため、音素乖離してレプリカを吸収し、オリジナルと再構成する現象。
結果、レプリカは存在していたときの記憶をオリジナルに残して消滅し、オリジナルは2つの過去の記憶を持つことになる。


コンタミネーション2>

ジェイド
スター

「スター、あなたは被験者ですか?」
「はいなのです」
「ではレプリカ−もう一人の自分を作られましたか?」
「はいなのです。ディストという気持ち悪い人にやられたのです。」
「やはりディストか。それはいつ頃ですか」
「多分半年ぐらい前なのです」
「コーラル城でルークとアッシュが完全同位体と知ったのなら時期は合うな。最後にひとつ。もう一人のあなたはどうなりましたか?」
「…多分死んだのです」
「…多分?」
「実は自分は一回死んだのです。その後何かが入ってくる感じがしたと思ったら、自分は死んでいなかったのです。その時はもう一人の自分はいなかったのです」
「!ディストは完全同位体研究を完成させたのか?ではあの時の研究結果は偶然ではなかった…?」


コンタミネーション3>

ジェイド
スピノザ
ルーク

「すみません。研究について話があるのですが…」
「バルフォア博士?珍しいですな」
「ええ。すみません。皆さんは外で待っていて下さい。ちょっと長くなると思います」
「まあ俺達が聞いててもわかんないもんな」


「私たちと協力する前の話になると思いますが、アッシュがあなたのところへ来ませんでしたか?」
「!」
「多分話題は、ワイヨン鏡窟で行われていたディストの実験について」
「…確かにその通りです。アッシュはコーラル城で自分とルークがただの同位体ではなく完全な同位体であることを知ったようでした」
「それで、ワイヨン鏡窟のチーグルが自分たちと同じ完全同位体ではないかと気づいた」
「はい…。そしてそれは正しかったのです。ネイス博士はバルフォア博士の理論を元に、ルークレプリカ作製時の事故を実現したのです。何とか完全同位体の作製には成功しましたが、その後音機関は壊れてしまって再現情報も失われてしまいました」
「アッシュは完全同位体が誕生した場合の被験者の負担について聞きましたか?」
「はい」
「では音素乖離による緩やかな放出現象を説明した?」
「学術的な説明では難しすぎますから大爆発(ビッグバン)の時期に向けて徐々に体力や譜術力が失われていくことは・・」
「その説明では…アッシュが誤解している可能性がありますね」
「誤解?」
「いえ…。彼の無謀な行動の理由がようやくわかっただけです。もう・・・手遅れでしょうがね」


「もういいのか?」
「ルーク。私はこと研究においてあまり失敗したことがありません」
「なんだよ、それ自慢かよ」
「…そうですね。今度ばかりは私のはじき出した答えが間違っていればいい、と思います」
「うん?そうなのか?」
「まあ、あなたは私の想定外の事をやらかしてくれますからもしかしたらとは思っていますがね」