相対

この星に存在できる命の総量は決まっていて
ソレ以上の命は存在することが出来ない
ココで言う命の量とは生きているモノの数
象でも1、蟻でも1
呼吸をしているものは全てその個を1という単位で数えられる
全てが等しく同じ1
死ねば皆等しく0
輪廻転生とか生まれ変わりとか色々言われているが
死ねば0
何も残らない
何も始まらない
ソレはタダの消滅
この世との決別
なぜなら
巡り巡ると言うのなら
死ぬという過程は必要ないから
同じモノが巡って成り立つ世界なら
そのまま生き続けていても同じ事
ソレを是とされていないこの世界
ソレは巡りなど無いと言う事の証明
ただただ薄れていく遺伝子を
何とか繋げていく事しか自分が残る術は無い
でもその残した遺伝子も
自分では無い他の誰かに成り下がる
命は命から生まれる
命は命を踏み台にして生まれる
死して空いた誰かの席に
その体を預ける為生まれる
死んだらソコで御終いだケド
その場所にはまた新たな命が芽生える
全く違う何かだケド
シッカリとソコで生き花開く
ソレでイイ
そうであればイイ
そうあって、欲しい